しろい雑録----carpe diem

暮らしや独り旅、考えたことや読んだ本のことなど。

老いて、なお健筆

 1925年生まれ、94歳となった橋田壽賀子さんが、5月から日経の「私の履歴書」に登場して、自分の半生を綴っているわけなのですが、衰えを少しも見せない異色の「出来栄え」の半生記になっています。

 この12日に95歳で亡くなった京マチ子さんとのうっすらとした関係あたりから、90歳を超えた往年のみなさんの暮らしぶりもうかがえるので、メモ代わりに記します。

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京マチ子

 橋田壽賀子さんは、現在は、海抜400mほどの熱海の丘の上に設えた3階経ての自宅で過ごしているはずです。景観に恵まれ、2階に温泉を引き、3階が仕事部屋になっている、と自書で紹介しています。来客の宿泊のために別棟を用意しています。しかしながら、利用するゲスト方の来訪は、すでに絶えているように見受けられられます。

 嫌われ女優代表の1947年生まれの泉ピン子さんも、熱海在住なのは、橋田系だから。

 で、京マチ子さんのとのことに戻って、京さんは、都心のマンション住まいでした。このマンションには、1926年生まれで、橋田壽賀子さんの盟友、TBSの石井ふく子さんが暮らし、奈良岡朋子さん、若尾文子さんらも居住しているそうです。正月ともなれば、みなさんは、石井さんの居室に集まり、新年を寿ぐのが通例だったのだか。

  橋田さんや石井ふく子さんたちは、独り身で、それなりの半生を過ごして、老境に至って、先立った京マチ子さんの場合は、事が公になる前に、自分たちだけが寄って供養したそうです。