<@aol.com>を教えて、<WeChat>を教えてもらったの巻
先般、バンコク・スクンビットにある宿泊先の高層ホテルのバーで、夜半、寝酒代わりにメコン・ウィスキーを独りで味わっていたところ、隣席からひとつ隔てたカウンターチェアーに、明らかにその筋ではなく、日本女性でもなく、軽装の若々しく、朗々とした女性(30歳代の後半?おそらく)が、おずおずといった挙作で腰をかけ、マティニを注文したのものだから、つい声をかけてしまったわけで。
最初は英語で、すぐに英語で返しがあり、つぎに普通話で尋ねると、(浙江省の)温州から、部下(女性、念のため)とともに、ビジネスで、バンコク入りしたのだとか。バーに入ったのは、同僚を待つため。香港でも台湾でもなさそうと思っていたのだけれど、やっぱり、ね。わたしに応じたのは、だれがどう見ても、人畜無害な日本人とわかるから。へへへ。
父親が温州で製造業を営み、連れ合いはカナダ人で、自分の家はバンクーバーにあって、いまは温州に戻って、仕事を手伝っていて、タイでの商談のあとは、マレーシアに回るのだとか。つまり輸出業のバリバリの方だった。
6月23日付けの日経朝刊の一面は、中国の貿易収支の経常黒字と対外純資産の乖離額の大きさに、今更のように(日経が)驚く記事なのだけれど、ある期間の経常黒字が<100>とすると、それに相応する期間の対外純資産の伸びは、わずか<35>に過ぎないのだとか。いくら他国のこととはいえ、日本のように、経常黒字と対外純資産の増減が連動する国の識者から見ると、「なんだかなあ」という気持ちになるのは、当然ながら、日本とは人民の知恵のまわり具合が違うのだから、良い悪いの問題ではない。<100>の残りの<75>は、「何らかの手段で海外に残りどこかに消える」(日経の表現)のだそうで、例えば、小さいところでは、上記の方のバンクーバーの自宅とか、なのかも。
「日本人は、唐の時代が大好きでしょ。皇帝は私と同じ姓(李さん)」
わたしは、ほどなく西安にある則天武后の無字碑を見に行くつもりだったので、そのことを伝えると、無字碑のことを理解していて、西安への旅程が定まったら知らせてほしい、と、嬉しくもいってくれた。
話がはずんで、バンコクにおける「ファラン」は、「花郎」ではないとか、ヤワラートの中国大酒店は、かなりおもしろそう。とか、どうでもいいことを教えてしまった。
後から会話に加わった部下が、こっそりささやくには、「彼女の家(会社)は、お金持ち」。やっぱり。
中国国内では、現在のところ、<Google>ならびに<Gmail>は、不安定で、<facebook>や<twitter>とか、<Line>も利用できない。<Yahoo!>もあやしい。それで、別れ際に、<@aol.com>のメルアドを伝えたら、「そうか、その手がありましたか」と喜んでくれて、数日後に、自分も<@aol.com>に参加した旨のメールがあった。
こちらは、「西安にいくのなら」と教えてくれた「微信(WeChat)」と「百度地図」、「滴滴」の3大アプリを、スマホに入れたので、こちらも無問題。